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今回は、帰る日にちを決めてない旅での片道航空券についての注意です。

LCCなどの格安飛行機を利用して海外へ行くと思うのですが、帰る日にちを決めずに海外へ行く際に考慮しなければならないことがあります。これが片道航空券の問題です。バックパッカーは、ダミーチケットを購入してこの問題を回避することが多いです。少し複雑な内容ですが、これは本当に重要なので知っておきましょう。

※一部訂正しましたが、内容は変わっていません。

まず、簡単に説明すると、

飛行機である国A(自国以外)へ行く際、前もってA国のビザを取得していない場合、その国Aから別の国B(自国を含む)へ行く証明をしなければ(つまり、A国を出国する証明ができなければ)、そもそもA国へ入国ができないというものです。

具体的に行きましょう。

例えば、「オーストラリア→アメリカ合衆国(経由)→コロンビアをゴール」というルートを考えて行きましょう。

オーストラリアからアメリカ(上記ある国A)へ行く際、アメリカに滞在するビザ※を持っていなかった(ビザを持っていない場合)とすると、オーストラリアの空港で飛行機に乗る前に、アメリカを出国する証明書(アメリカからコロンビアへの飛行機のチケット)も同時に見せなければなりません。

証明して初めて、「あなたはアメリカへ行く飛行機に乗っていいですよ」となります。

(※注意|アメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジルなどへ行く際は、ただの経由便でも別途ESTA、eTAなどが必要です。)

因みに、ここでいう「ビザ」は前もって発行しているビザのことで、前もって発行していない場合、観光ビザを得るのはイミグレーション(パスポートにスタンプを押してもらえるところ)でなので、まずその国に行かなければもらえません。「何もしなくても、当日観光ビザ取ればいいじゃん。」と考えている方は間違いです。
じゃー、とりあえずA国からB国へのチケットを持っておけば安心なのかー

と言いますと、そうではないんです。

次にアメリカ経由でコロンビアに行く時を考えましょう。

アメリカに着きますね。乗り継ぎ便のカウンターへ行きます。
ここで聞かれるわけです。

コロンビアを出国する航空チケットを見せてください。

南米に関しては金銭上、基本的にバスで大陸を移動するため飛行機はそれ以上使いません。なので、本来コロンビアを出国する航空チケットなど必要ないのです。なので、持っているわけがありません。

しかし、コロンビアへ行くための飛行機に乗るためにはコロンビアを出国する航空チケット(使用しない航空券)を買っておき、アメリカ出国時に提示する必要があるのです。

これが片道航空券問題です。

解決策は二通りあります。

1.ダミーチケットを買い、その後そのチケットをキャンセルして、支払った金額を払い戻してもらう。
2.ダミーチケットを買い、そのまま乗らない。(もちろん人として、キャンセルの報告はしましょう。)

ダミーチケットとは、その飛行機には乗らないのにチケットを買って、乗る風に見せかけていることから来ています。

ただ単に解決策を見ればどう考えても1がいいですよね。だってお金が返ってきますもん。ただ、いい話には裏があるとはこのことで、これにはきちんとしたカラクリがあります。

LCCはキャンセルしても支払った金額は返ってきませんが、そうでない航空会社の中には24時間以内(48時間もあるかも)にキャンセルをすれば払い戻してもらえる航空会社があるのです。有名なところでは、アメリカン航空そしてデルタ航空です。(これらの航空会社でも、便によってはキャンセルできないものもあります。)

さて、ここで話を戻しましょう。

1.ダミーチケットを買い、その後そのチケットをキャンセルして、支払った金額を払い戻してもらう。

さっきの例の続きだと、まずwebサイトなどからアメリカン航空で「コロンビアから他国行き」のチケットを買います(基本、観光ビザの滞在は90日以内なのでそこを考慮して買ってください。ちなみに通常運賃での購入しか返金はないので高いです。笑)。

その後、そのフライトを予約したページを印刷などしてチケット証明書として空港で見せるという形になります。ページを印刷した後に、キャンセルをしてお金が返ってくるという仕組み(作戦?)です。

しかし、ここでまた問題が起こります。

キャンセル後に空港へ行き、スタッフにダミーチケット(印刷物など)を見せる場合、スタッフがその予約番号などを確認することがあります。これが厄介なんです。なぜなら、あなたはキャンセルしているので、その予約番号などもう存在しないのです*1。つまり、あなたがダミーチケットを持っていることがばれます。そして、あなたが向かおうとする飛行機へは乗せてもらえなくなるのです。自分の乗るべき飛行機を目の前にして諦めなければならないかもしれません。

これに関するすべての解決策は、前日や当日にダミーチケットを買い、乗るべき飛行機から降りて入国してからダミーチケットを(24時間以内等に)キャンセルすることです。(飛行機に乗る前にキャンセルする時間があればそちらでもよいかもしれません。できなかった場合に備えて、到着地すぐにインターネットがスムーズに使えるか前もって調べておく必要があります。)

ダミーチケットが見つかるか見つからないかはです。何とも言えません。一つ言えるのは、リスキーです。

他のサイト等で探してもらえればわかりますが、ばれた人たちがいれば、ばれなかった人たちもいます。見つかった方々は何とか空港でダミーチケットを買い、目的地へ到着後キャンセルする、という流れを取っています。

いずれにせよ、ダミーチケットがないと目的地へは行けないということです。

*1. 航空会社によってはチケット決定後、先にチケットの詳細がもらえて、24時間以内(など)に支払わないとキャンセルされます、となるところもあります。この場合、フライトを決定してすぐにダミーチケットを印刷してキャンセルすれば支払いすらしなくてもチケットが手に入りますが、この場合その印刷等したものに「お客様はまだ支払いを完了されていません。このチケットは本チケットとはなりません」的なことが書いてあります。これがスタッフに発見された場合は、乗れなくなります。(言語をスタッフが読めないものにしていても予約番号くらいは簡単に調べられます。)
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2.ダミーチケットを買い、そのまま乗らない。

こちらの場合は単純で、支払いもちゃんとしてチケットも購入して、目的地到着後にそのフライトをキャンセルするというものです。(到着前にキャンセルはしないようにしましょう。笑)

キャンセルせずにノーショー(No Show. 当日ゲートに現れないこと)もできますが、人間としてそれはどうか、という話です。もともと乗りたかった方々が乗れなくなりますし、スタッフが何度も館内コールを行います。いろいろな方に迷惑をかけます。こちらの方法でダミーチケットを購入した方は、必ずキャンセルをしてほしいと思います。

もちろん、この際の購入チケットは一番安いLCCで!別ページで安いチケットの買い方も詳しく書きます。

私はビビりだったので、2の方法で行きました。笑。せっかく旅行に行くのに焦りや不安感を持ちたくなかったからです。

なお、理由はよくわかりませんが、南米でバスで国境を超える際はその国を出国するバスのチケットなどいらないんですよね笑。とりあえず気を付けるのは飛行機だけです。

最後に

ここまで読んでいただいてなんですが、実は第三国へのチケットがあるかをそもそも聞かれないこともあります。そんなときはラッキーだったということですね。(私は全ての過程で聞かれましたが、聞かれなかった方にも出会いました。)

ということで、おさらいしておきましょう。

飛行機で片道航空券を用いて海外へ行く場合は、第三国へのフライトチケット(出国チケット)も必要となる。


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