ニュージーランドにワーホリビザで乗り込んで1ヶ月。本日より、シニアソフトウェアエンジニアとして働き始めました。永住権取得計画を考え始めてから三年半、色んな意味で一番の関門をもうすぐ突破できそうなところにきました。(正確には、まだ突破してはいません。)
今日はその記念すべき記録です。
とうとうこの日が来てくれました
ニュージーランド、オークランドにて、シニアソフトウェアエンジニア(Senior Software Engineer)として雇用が決まり、本日が第一日目でした。
まず一つ、誤解の無いように説明を補足すると、私が今日から働き始めた雇用形態はいわゆる「契約社員」っぽいものです。私は現在、ワーキングホリデービザ(通称、ワーホリビザ)を保持していますが、ニュージーランドではワーホリビザでは「正社員(permanent)」雇用は認められていません。(フルタイム雇用はOKです。)なので、ワーホリビザでそもそも乗り込んできた以上、ワーホリビザを使用した労働の選択肢は「パートタイム」か「契約社員」みたいなものしか選択肢がありません。恥ずかしいことに、私はこれに関してニュージーランドに来て就職活動をするまでは深く考えていませんでしたが、状況によってはこれがすごく重要な要素になってきます。
一応、採用をもらう前やもらった時点で、「就労ビザ(ワークビザ)」のサポートはしてくださるという話だったので、そのために現在会社に動いてもらっています(はずです)。永住権に関しても、サポートしてくれるということを今の段階では聞いています。まぁ、このあたりの話はまた別のところでするとしましょう。
長かった
ということで、、、いやー、長かったです...
2020年の5月くらいですかね?コロナが深刻化し始めたくらいに海外移住(ニュージーランド狙い)を決めました。当時は正直、多少のノリもあったのですが、ずっと言ってたらそれなりに覚悟を決めて進めるようになっていました笑。それからの時間は暇なときに永住権取得の情報を集めたり、永住権を取得する場合の姿とその時の自分とのギャップを見つめ直したり、嫌いな英語を少しずつ勉強したり、とキツくない程度にゆっくりと準備してきました。(これ非常に重要。)
2020年夏に7年計画をしていてそれが残っています↓。すっごい雑で今となってはツッコミどころ満載なのですが、めちゃくちゃズレているわけでもないので面白いです笑。
この計画を立てた当時は"ワーホリ"というものに気づいていなくて、観光ビザで乗り込もうとしていました笑。日本で完全リモート職を手につけてから乗り込む計画でした。
そんな感じで日本で完全リモート職を手につけた私ですが、2022年1月にワーホリの存在に気づき、明らかにそっちの方がマシだろうということを考え始め、2023, 4年に全てを捨ててでも1回ワーホリ行ってみるか、ということを計画し始めます。
2023年に入ってすぐにワーホリビザを取得し(当時30歳)、そこからは行政関連とかの変なことで日本に戻って来なくてもよいように準備を始めました。2023年の年末か2024年の年始に出国を予定していましたが、理由あって急所予定を2,3ヶ月ほど早めました。資金問題を置いておくと、とりあえず、2028年までは日本に戻らなくても大丈夫なように、銀行関連や年金関連などの全てを片付けました。(2028年というのは運転免許更新の年です。未来の状況によってはそこで一時帰国しないといけないです。)
そして、先月、2023年10月にニュージーランドのオークランドに降り立ち、職探しを加速させ、来て20日目に直属の上司となる人との面接でオファーを受けました。その1週間後くらいに一応CEO面談もして、正式に私から返事をしたという流れです。(他にも最終面接の結果待ちがあったので即答はしていませんでした。)
以上が本日までの流れです。全く予想していなかったので自分でも信じられない、というのが本音です。詳細はここで書くには長いので別でまとめることにします。
少し振り返り
正直、こちらに来てからは相当辛かったです。いちばんの理由は物価高騰の異常さを計画に含めていなかったことで、毎日、家畜の餌みたいなものを食べながら「この生活はいつまで続くんだろう。来年からの学校を考えると資金ショートがくるんじゃないか...」と最悪のケースを何回も考えていました。知り合いとかにも弱音を吐きまくってました笑。
こっちにきてから1ヶ月くらいの採用通知でしたが、実際は日本を出る1, 2ヶ月前くらいからニュージーランド就活はやっていて、面接やスクリニーングコールもいくつか受けてきました。最終的には70くらいは応募していて40くらいは落ちた連絡がきました。30くらいは連絡なしです。ただ、この2, 3ヶ月でjob description自体は200を超えるくらいはみてきたと思います。(実際には、半年以上前からニュージーランドの職、使用される技術の調査はしていたのでもっと多いですが。)
ニュージーランド現地についてからは、週2くらいのペースでソフトウェアエンジニアやソフトウェアエンジニアを目指す人やニュージーランドに永住してきた人に会って話を聞いたり、コネクションを作ったりしてました。ソフトウェアエンジニア関係のイベントにも参加しました。結果的に20人?くらい繋がりができたかと思いますが全員は覚えきれていません、という状況です笑。(ニュージーランドに住む日本人のお友達は別ルートでご挨拶させていただきましたので、こちらにはカウントしてません。流石に日本人の方は全員覚えています。)
ニュージーランドの就活はコネがどーてろこーてろとよく言われますが、今回の採用自体にコネクションは使用しませんでした(正確には、できませんでした、が正しい)が、今思うと、この辺の動きは多少なりとも今回の運につながったのではないか?と思っています。
ソフトウェアエンジニアという職においても、おそらく他の職においても、日本人が英語圏で仕事を見つけるということは簡単ではないということを身をもって理解しました。専門スキルは言うまでもないですが、英語の勉強も必要になるので専門スキルの勉強に全ての時間を突っ込むことができなかったのはこの三年半ちょっと嫌でしたが、またあの英語の勉強がなかったら今ここにいないことを考えると無駄ではなかったと思います。(というか英語ができないと面接が通過ができないのでガチ必須です。)
なんでうまく採用されたのか?
結局なんで今回は上手くいったか?と聞かれたら、「運」と答えます。これは絶対そうです。
というのもこの三年半は、心配はずっとあったものの、そこまで辛くはなかったからです。すごく辛くなるような努力を継続してきたわけでもないからです。
本当にゆっくり進めてきました。三年半かかってますしね笑。もっとやれるという考えはずっともっていましたし、自分でも相当甘いと思って準備してきました。Xとかで移住・永住に対して行動している人を見ていると、「これくらいしないとダメだよな」と何回も思ってきましたが、自分は相当な努力を継続する、ができない性格なのでそこは諦めるしかなかったんです笑。「これで無理なら仕方ないだろ」くらいではなくて、「これくらいの準備では確率は高くはないだろうけど、これ以上できないな。運よ、きてくれ。」くらいでした。(楽していきたいという欲が優先されているためです。)
一つ、今回に関して、もし仮に「運」、「確率」を上げた何かがあるとするなら、こっちに来てから職探しの「確率」を上げれそうそうなものに対してだけとにかく動いたことでしょうか。
それによって、たまたま会社に出会えた、ということだけだと思っています。
海外移住のための最初の就活なんてuncontrollableな要素ばっかりで最終的には運になるしかないという気がしていたので、如何に打席に立てるか?、そして、闇雲に打つのではなく、それぞれバットに当たる確率が高いボールを投げてくるピッチャーはだれか?を考えて楽しようとしていました。つまり、質の良い応募数を増やすために、resumeがクリアして面接ができる確率が高い会社やjob descriptionは何か?を考えてやっていた感じです。それでも、お分かりのとおり、結局は運に落ち着きます。
また、こっちにきて1ヶ月くらい経ちましたが、先ほど言った通り、もう20人くらいの外国人エンジニアなどと話しましたし、コネクションも作ってきました。コネクション自体は採用に全く関係なかったのですが、彼らのようにいろいろ頑張っている人と話して、彼らの姿を見れたことは行動に対するモチベーションの関係で大きかったと思います。
また、日本にいる間やニュージーランドに来てからも、ニュージーランドに住む日本人の方に連絡を取り、(なぜ彼らがそんなに優しいのかは知りませんが、)話を聞いていただけて、話を聞かせていただけたのはすごく大きかったです。なぜこんな私が相手してもらえたのか不明なのですが笑。結局人に助けられました。これは非常に大きかったです。ここに書いても意味ないんですが、感謝を申し上げたいです。いつか何か恩返しできたらな、と思います。
私がやったのはこれくらいです。永住権を目指す人なら誰もがやっていることなので、やはり運だったと、ということになります。
最後に
一応、会社にはワークビザに対して動いてもらおうとしていますが、まだワークビザが本当に降りるかはわかりません。契約社員であまりにひどかったら切られるかもしれないし、何かの手違いでうまくいかないかもしれないです。ワークビザが出るまでは落ち着けないのでまだなんとも言えないですが自信を持って進んでいこうと思います。
普段はそこまで喜ぶってことはない性格なのですが、まぁ、今だけは素直に喜びたい。
そして、もしかしたら、私みたいなパターンでのニュージーランド移住・永住を考えている人もいるかもしれないのでいつか近日にでもまとめたいと思います。ようやく私にも人にアドバイスをする権利は生まれたかな?と思いますので笑。
一つだけ、ワーホリビザでは、正社員にはなれない(permanent jobが取得できず、バイトか契約社員系のみ)ので、そこだけは気をつけないといけないです。