【英語学習本としての評価】The Alchemist (アルケミスト 夢を旅した少年)あらすじや評価
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リーディングを鍛えるために本を読んだのでその紹介です。ストーリーの内容よりかは、英語学習として読むにはどうだったか、どのようなレベルの人に向いているか、を中心にご紹介します。

The Alchemist (アルケミスト 夢を旅した少年)のあらすじ

砂漠

まず、全体のあらすじ、話の内容について簡単にまとめておきます。せっかく読むなら興味のある話の方が良いですからね。

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。
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The Archemistの内容は?

旅がベースの話ではありますが、ジャンルとしては、自己啓発ものかな?と思いました。

この本は一言で何を教えてくれる話なの?と聞かれたら、私はこう答えるでしょう。

「自分の信念をもって目標、夢を追い続ければ、いつか必ず達成する時が来る。ただし、それは、自分一人の力だけでは絶対にかなわない。だから、あんたも、人に助けを求めながらで良いからコツコツ頑張れよ。」

的な感じかと思います。(一言じゃないやん、ってはおいときましょう。)

物語はスペイン南部のアンダルシアから始まる冒険ものです。(原作の言語はポルトガル語らしいのですが。)

話の内容としては、上に書いてある通りで、宝物を見つけるためにピラミッドを目指しますが、途中で色々な困難に遭遇するといった一見普通のシンプルストーリーです。内容としては、それ以上それ以下でもないといった感じです。

ただ、The Archemistの面白さは、物語の内容ではなく、主人公の心理的な描写かと思いました。

はじめは「楽しそうだから、とりあえず、宝探しにピラミッド行ってみっか!」で、行動始めるも、少年は冒険の途中で被害にあったり途中で挫けて諦めかけたり、なんなら一時諦めたりします。

「今ピラミッド向かってるけどさ、、まずピラミッドとか存在すんの?これ時間の無駄な可能性あるくね?そんな未確定でよくわからん幻想に何年も惑わされるより普通に過ごした方がいいんじゃねぇか...?」

そう、いわゆる、世間一般にいそうな普通の人なんですね。

それでも、ところどころで周りの人たちに助言をもらいながら、夢を諦めかけながらも、なんとか最後まで信念を貫き通します。

The Archemistの場合、助けてくれるのは神様(王様)的な存在の人物?だったりと、まぁそこは非現実的なのですが、最後まで諦めずに冒険を続けることができたのは、周りの人たちが助けてくれたからなんです。

途中でこんな話が出てきます。主人公が旅をやめて普通に暮らしていこうかと悩んでいる時の、神?みたいな奴と主人公の会話です。(詳細なネタバレ要素は隠し、こんな感じ、的な会話としています。)

主人公「私はこのまま普通に生活をしても、将来生きていけるの?」

神的な奴「そうですね。このまま普通に生活してもあなたは一定の幸せを得ることはできるでしょう。でもね、近い将来のあなたは、かつてピラミッドに宝物を探しにいこうと決めたことを毎年思い出します。少し後悔をしながらも、あなたが宝探しに行くことはもうありません。そのときの生活を捨ててまで挑戦しようとは思えなくなるからです。そして、だいぶ時が過ぎれば宝探しに行こうとしたことすらも思い出さなくなるでしょう。。。」

この会話の続きは是非自分で読んでみてください。

目標、夢のために挑戦し続けることや努力し続けることについて教えてくれるかもしれません。

私自身はこれを読んでそこまで感動したわけではありませんが、現在の状況を変えて時には辛いことをしなければならなくても、その先に叶えたいことがあるのならば挑戦し続けるべきだといった内容は忘れてはいけないなと改めて考えさせられました。歳をとってから後悔したくはないですからね。

英語リーディンク教材としてのThe Archemist(アルケミスト 夢を旅した少年)の評価は?

The Archemistのボリュームは?

内容の話が意外と長くなってしまいましたが、ここからは、本題。英語学習としてのThe Archemistはどうなのか?といった観点で紹介していきます。

まず、この本の物語部分は全部で185ページ程度あります。

今回、私はそれを6週間程度で読み終わったので、だいたい、1週間で30ページくらい読んでいけば完読できます。私の場合、英語の本を0から読んで完読できたのはこれが初めてですので初心者でも読みやすいかと思います。

1日4ページってキツくね?と感じるからもいらっしゃいますが、私が読んだ本のサイズはめっちゃめっちゃ小さかったからだと思います。The Archemistの文庫本サイズは、縦5.85インチ、横4.15インチ、幅0.4インチです!!!

はい、ごめんなさい。縦|14.8cm、横|10.5cm、幅|0.9cmです。

持ち運びも便利ですし、値段も800円(税抜き)なので移動が多い人とかは特にお勧めできます。

The Archemistの英語の難しさは?

とは言っても、実際一番気になるのが、英語のレベル感ですよね。

先に言っておきますと、完読するとした場合、正直そこまで難しい英語で構成されてはいません。またこの本は、TOEICでいうと470点〜と表記されています。(個人的にはもうちょっと高いだろ!?とは思いましたが、わたしのレベルが低いだけでしょうw)

難しくないという理由は二つあります。

一つ目は、英語の本にしては単純な英語の単語や文法構成になっていることです。複雑な単語や文法の数は明らかに少なく、読みやすい方だと思います。(読みやすいとはいってない。というか、英語の時点で読みにくい。。。)

ここまで断言しているのは、かつて私が何度も数ページ読んだだけで、英語本を諦めた経験があるからです。

私は今、The Archemistを読み終えて、次の本に写っていますが今の本は、難しい単語ばかり使われていて調べる時間が長く、読む習慣がほぼなくなってしまうという最悪なパターンになりかけていますので、この良さを今感じているところです。

The Archemistが読みやすいという二つ目の理由は、この文庫本は全185ページくらいからなるんですが、全部のページに対して、わからなそうな単語や文章の訳が本の最後に載っているからです。権利的なところを考慮してここでは写真などは載せませんが、各ページの難しそうな単語などの注釈が載っているおかげで、わからない単語を調べる手間が格段に減り読むストレスが軽減できます。

とはいっても、私の場合は全く単語調べずに読むのはきつかったので、1ページ数単語くらいは調べて読むThe・マイペースでしたが。笑

スマホで単語とか調べる機会がだいぶ減るのでストレスを減らして読めるのがこの本の良さでもありました。あとで本のリンク貼っときます!(Kindle版もあります。)

以上話した通り、こんな私でも、英語本の完読に挑戦して成功したことから、英語学習としてのThe Archemistの読書はかなり有効だと思いました。

The Archemistはどれくらいの理解度で読み進めないと完読は厳しいか?

そもそも、なんで人が本を完読できないのかって、「興味が出ないから」を除くと、「理解できない部分が出てきて話・物語についていけなくなったから」だと思います。

The Archemistに関しては、ぶっちゃけ大まかな内容把握で完読できます。あらすじを忘れなければ十分です。

もちろん、完読できるかはあなたの性格次第でもあるのですが、The Archemistは多少の詳細がわからなくても全然読める内容になっています。私がそうでしたから。

あえて、この本でわからなくなるのは、固有名詞がちょこちょこと出てくるところと、男性の登場人物が多く、「主語のheが誰やねん!」ってなるところがあるくらいです。

固有名詞に関しては、植物や宗教に関する固有名詞が出てきますが、巻末に訳もありますし、それが多少わからなくらい物語の全体の理解に苦しむことはありません。一つ、木の名前かなんかで覚えといた方がいい木が出てきますが、覚えれないならまぁ適当に読み解いても大丈夫ですw私の場合、「あ、こいつどっかで出たな。どこだっけ?」となりましたが、遡るにもどの場面が覚えていませんでしたし、それでも概要は理解できたのでいいや、と思いましたw

主語のheが誰やねん問題は、リーディングという読解のためには必須なのですが、まぁこんな会話がなされているんだね、くらいで読み進めても大丈夫です。

私が本を読んでいるのは実際の英語のリーディング試験のためなので、本当はちゃんと理解ながら読むのが正解なのですが、そんなことしてたら読書が続かない(※既に続いていない)ので最初のステップとしてはこれでいいや、といった感じですすめたのでございます。

英語学習本としてThe Alchemist

色々とありましたが、「英語の本一回読んでみるか!」な人にはお勧めできるレベルと内容だったと思っています。

本当に大事なことは、完読という目標に向かって、最後まで諦めずに読み続けることです。

というどっかで聞いたような落ちにしかならないのですが、是非、みなさんも挑戦してみてください。

気になる方はこちら↓

日本語で読みたいって方には、日本語版はこちら↓

好きだったフレーズ

最後に、本の途中で出てきた好きなフレーズを載っけておきます。

Everyone seems to have a clear idea of how other people should lead their lives, none about his or her own.

The Archemist

実際にどれくらい英語力上がったかとか、おいおいこちらにまとめますね〜

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