海外で就職して1年の振り返り|英語力と雇用について
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ニュージーランドで働き始めてから今日でちょうど1年が経つのでその感想を記録しておくことにしました。ざっくりな振り返りと海外、英語圏での言語能力と雇用(メインはこっち)についての記録をしようかなと思っています。これから海外就職してみたい人の参考になれば幸いです。

あっという間な1年でした。1年1ヶ月前にニュージーランドに到着して、まともな食を取ることもなく就活しまくってました。そして運良くまともな職を手に入れて、働き始めることができました。

言語、文化、業界や技術など全てが新しいものに囲まれた労働環境になったので大変なことや辛いことはたくさんありましたが、いつも思うのは職がある、仕事できるというだけでも幸せだ、ということでした。ゆっくりと長い時間かけて海外就職の準備をしてきた甲斐があったと思います。

本当にがむしゃらにしか働いてこなかったので、海外で働くということに慣れたとはまだまだ言い難いのですが、1年前と比べると対処できるスキルは上がったと思われます。

例えば、会議の録音などを聞くことがなくなりました。最初の頃は何を話しているのか、何を頼まれているのかが1ミリもわからなかったので録音を何回も聞いたり、どうにかしてチャットベースの話に持ち込ませたりとそれはそれは大変でしたが、今では録音を聞くことはほぼありません。でもこれはリスニングができるようになったというわけではなく、単純に業務内容を理解してきたというだけの話だったというオチになります。(リスニング力は上がったとは思いますが、はっきり言って使い物になるレベルにいるとは全く思っていません。前もどこかで書きましたが、自分に関係するところだけの話の内容を感覚で理解して、それが基本合っているという状態です。なので、例えば同僚がやっている仕事の詳細やクライアントが具体的に何しているのかとかは正直全く追えていないです。)他にも、良い意味で手を抜く、ということも少しずつ覚え始めてきました。

ワーホリで入ってきて1秒もホリデーすることなく、有給を取ることもなく、時には土日もフルで働きながらの1年でしたが、病気になることもなかったので良い1年を迎えることができたと言えるでしょう。ビザの関係もあって契約社員から始まり、今は正社員となってなんだかんだ働けています。これも1つ良かったと言える要素であります。(というか、これが一番大事。)

もしこれから海外で就職して働こうとしている人がいましたら、自分のことを考えた時に、入った後考えれば良いことと入る前から考えておくことはなにか?というのを整理できていると多少は自分のペースで仕事できるかもしれません。。。人によって違いますからね。特に最初の試用期間などで体調が崩れてしまうとかスキル面でのパフォーマンスが発揮できないとかはすごく勿体無いですからね。

英語力と雇用について考えてみた

私は日本で準備をしてからニュージーランドに来て仕事をゲットしましたが、準備期間中は「とりあえずビジネス(会社の金儲け)に役立つ人間じゃないと採用はもらえないのでは?そのためには自分の場合、英語はそこまで極める必要がないだろう。」と予想して進めていました。私の場合それを答え合わせするなら今のところはあながち間違っていなかったかも...?という話です。

一部の例外を除き、基本的には海外で働く場合その国の言語や世界共用語と言われる英語を使うことがほとんどだと思います。海外で働く時に多くの人が心配になるのが言語の問題です。

英語を例に取ってみると、自分の英語力が低いことに対してコンプレックス的なものを持つ人も少なくないと思います。私もその一人です。英語力の低さが仕事、業務に与える影響は今日は置いといて、ここでは英語力と雇用について記録しておこうと思います。(※もちろんですが、意思疎通や会話が一切できないような語学力は流石に論外なのでここでは考えません。最低限の言語力は間違いなく必要です。最低限の言語力とはメインの業務を大きな支障なく進めることができるくらいと考えれば良いでしょう。例えば、何がわかる or 何がわからないを伝えることができる。自分の進捗状況を説明できる。などです。)

前置きが長くなりましたが、、私が今の会社で働き始めた1年前、私はワーホリビザしか持っていなかったので契約社員でスタートしました。ワークビザを手にするまでは結局半年くらいかかったので、その半年間は契約社員として働きました。契約社員からの正社員という流れの場合、実際は契約社員は試用期間みたいなものになると思います。雇用期間が終わると、雇用主は延長するか、雇用をやめるか、など選択肢があります。これは日本と変わりませんね。正直なところ、私は契約社員後は普通に正社員になること前提で働いていたので正社員採用が見送られることは全く想像もしていませんでした。そして、結果的になんの問題もなく正社員になれたのですが、なんでその当時に心配をしていなかったかというと、採用が決まった後でビザの話になったこともあり、会社の人たちが本当に優しい人ばかりなこともあり、不採用なんて起こり得ない、と勝手に信じていたからなんです。

ただ、実際に正社員として働き始めた途中(英語圏で働くという実体験を得て)からは私の心情は変わりました。心のどこかで、自分に対して気を遣って雇用を継続してくれたのだろうか...?などと思うようになりました。私の英語力は客観的にみてもはっきり言って低いです。それは私が働き始めてから2週間もすれば皆わかっていたと思います。会議も何言っているかわからないことがほとんどだし、自分のタスクに関してすら正直詳細まではわからずに進めざるを得ない部分も多々ありました(文化の違いもありますが...)。極論、私が英語を使いこなせないことにうんざりして、採用を見送られていても不思議ではありませんでした。そして、それに関しては自分自身が一番理解、納得ができます。確かに、全てを捨てて日本から来たばかりではありましたが、別に会社が私の人生の責任なんて取る必要はありません。なので、どこかのタイミングで人員削減という名の解雇などということがあり得ても全くおかしくないと思っていたのです。

ところがです、ちょうど先月末、興味深いことが起きました。会社内部の話になるので詳細は話せないのですが、私が採用されつづけている条件に英語力は関係なかったということがわかったのです。(私の勝手な想像も入っていますが、クビにするほどのレベルでは全くないということだと信じています。)

私にとっては凄く嬉しいことでした。これはつまり、純粋に私のスキル面や人間性、働き方などを総合評価しているということになります。たとえ英語力が低すぎても、それをカバーするほどの何かを私が結果で示すことができていた、ということになります。

これは完全に私個人の考えですが、私は仕事をするというコンテキストで、言語(正確にはコミュニケーション能力)というのは完全にスキルの一つに入っていると思っています。日本にいた頃は日本語でしか働いたことがなかったのでそこまで考えることはなかったのですが、物事を細かいニュアンスを含めて正確に、適切な表現で伝える(もしくは理解する)能力は必須だと思っています。つまり、それができない人は採用に値しないという考えです。なので、私に取っては私自身を客観的に見たら、なぜ採用しているか不明、となっていたのです。私個人の感覚と全く違ったのがこの部分でした。

でも、人間には完璧な人がいないことは事実なので、落第点にならなければ多少の低い能力は多めに見てもらえるというような感じなのでしょう(少なくとも今は。)。

大事なことは雇用を受けて、かつ、働き続けることができるかということになります。そもそも採用してもらえたこと自体が高いハードルを超えたことになりますが、それをせっかく乗り越えることができたのにパフォーマンスなどの部分で悲しい結果を受けたくはないですよね。

職種によって違うというのは前提として、いわゆる技術職狙いの人が雇用してもらいたい場合はまず技術+ビジネス貢献という面で自分に価値があるか?というところに焦点を絞って準備を進め、英語力はそれらを殺しすぎないレベルくらいまで上げておくと採用ゲットの可能性がなくはないという実体験をできたとおもいます。(もちろんやればやれるほどプラスなのですが、時間軸の目標次第では時間の割き方をうまく考えて準備しないと、いつまでにこういう自分になる、が達成できないからです。)

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最後に

大変なことはたくさんあるけど、なんだかんだで時間が解決してくれることも多いな、という1年でした。そして、よく言われることで、自分ももっと意識しないといけないなと思いますが、自分でコントロールできることとできないことを見極めて、コントロールできないことに時間を割き続けない、というのは準備する上で重要ですね。

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