[2023年最新]ICカードリーダーを持っていない場合、開業届・青色申告承認申請をしたいならこうすれば安心!
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フリーランサーなどはもちろん、会社員をしていても副業での所得(収入ー経費)が20万円を超えると確定申告をしなければなりません。その際、開業届を出さなくても白色申告すれば大丈夫なのですが、手間があまり変わらなさそうなのと、税金対策ということで、やれるなら「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」を申請して青色申告したい、という方は多いと思います。私も今回開業届の申請と青色申告の申請にトライしてみました。

今回は、主にパソコンがMacOS(Macbook Pro)の方向けの申請方法を記載しています。iPhoneやAndroidの使用とWindowsについても触れています(申請書作成部分の著名部分は除く)ので申請方法の流れは把握できると思います。

確定申告に関係する言葉などをある程度調べて何となくの知識は知っている方を対象としています。

結論1|パソコンによる開業届申請可否

MacOS使用(パソコンがMac系)の場合、e-Taxの開始届はネットで完結※1※2できる(利用者識別番号の発行と暗証番号の設定)が、開業届の税務署への提出はネットだけでは無理。できないです。(2023.1現在。)

一方、Windowsの場合、ICカードリーダーを持っていればe-Taxのアプリ版を使ってネット開業届提出ができます。(ただ、Windowsといっても対応しているもの、していないものがありますので公式で確認してください。超古いパソコンで全くアップデートしていない、とかでなければ大丈夫かと思われます。)

パソコンによる違いの理由は、ネット経由で申請できるe-Taxソフトのアプリ版(正式名称:e-Taxソフト(WEB版).app)がWindows専用だからです(こちらに記載あります。)。

上に書いた通り、Windowsユーザーでも、e-Taxソフトのアプリ版がICカードリーダーを必須とするため、それがないとe-Tax経由で開業届は提出できないことは知っておいてください。

また、名前で釣られそうな、e-TaxソフトのWeb版(ブラウザからの申請)には開業届を出す申請項目がないのでパソコンに関係なく提出ができません。

※1. お持ちのスマートフォンがマイナンバーカードに対応したNFCスマートフォンである必要があります。対応機種一覧はこちら。例えば、iPhoneは7以降になります。初代iPhone SEなどはNG。

※2. ICカードを持っていない場合、「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出することだけに関してはe-Taxはなくても良いので無視していただいて大丈夫です。いずれにせよe-Taxの開始届けは必須になるのでやっておいて損はないです。

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結論2|おすすめの開業届の提出方法

なので、ICカードリーダーを持っていない場合※3の開業届を出すおすすめの方法としては、

  1. 「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」をマネーフォワードクラウド開業届freee開業などを利用して作成、印刷
  2. 「個人事業の開業・廃業等届出書」にマイナンバーの記載がなければ記載する。(控えも。)
  3. 上記二つの控えも入れた4枚とマイナンバーの写し、返信用の封筒(切手付き)とともに税務署へ郵送(直接持っていくのもOK!)

のが安心・安全・王道なやり方だと思います。

※3WindowsPCとICカードリーダーを使っても開業届の申請は可能ですが、e-Taxの使いにくさを考えると、初心者は郵送を選択した方がミスがないかとは思います。少なくとも、1を実施して、出来上がった「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」をもとにe-Taxアプリ版で「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」を作成していくしていくのが良いと思われます。

マイナンバーの写しは税務署に郵送しなければならないか?

実際なくても通るのかは怖くてやってないですが、答えはイエスで良いと思います。

実際に国税庁のHPを見るとちゃんと書いてあります。

税務署では、なりすまし等を防止するための本人確認(番号確認及び身元確認)をさせていただきますので、書面によりマイナンバー(個人番号)を記載した申請書等を提出される際には、その都度、申請をする方の本人確認書類の提示又は写しの添付をお願いいたします。

なお、本人確認書類の写しを添付して提出する場合には、「本人確認書類(写)添付台紙」(PDF/208KB)をご利用ください。

番号制度に係る税務署への申請書等の提出に当たってのお願い より

開業届にはマイナンバーを記載するところがあります。なので、その書面にマイナンバーを記載しているため、写しの添付が必要です。また、その際は指定の台帳を使え、とも書いてあります。(個人的にはこの台帳に何の意味があるのか不明ですが、今回は指示に従いました。)

WindowsPCとICカードリーダーを使ってe-Taxでの開業届申請をしたい場合

e-Taxの開始届出書申請|スマホ使用の場合

※注意:これ以降、私がMacPCのことを書いているのは、当時MacPCでも開業届の申請ができるものだと思い込んで進めていたからです。結論できないので、開業届申請だけが必要なMacユーザーは読み飛ばしてもOKですが、ネットで確定申告をしたい場合、e-Taxの開始登録はいずれ必要になるのでやっておいて損はしないと思います。

WindowsPCとICカードリーダーを使ってe-Taxでの開業届申請をしたい場合は、まず、e-Taxの開始届を申請し、利用者識別番号の発行と暗証番号の設定をする必要があります。うまくいけば利用者識別番号の発行、暗証番号の設定の完了まで数十分もかからないです。

やり方に関しては、e-Tax公式ページを参照してください。マイナンバーカードを持っている方は、マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォンを使用して「マイナンバーカードをお持ちの方はこちら」からいけます。それ以外は「マイナンバーカードをお持ちでない方はこちら」からいけます。

「マイナンバーカードをお持ちの方はこちら」の場合、NFCスマートフォンを持っていれば「スマートフォンで読み取り」に従っていけば可能です。ICカードリーダーライタを持っていればそれでも可能です。

私の場合、ICカードリーダーライタを持っていなかったのでこちらはやっていません。また、ICカードリーダーライタを持っていても、Macはうまくいくかわかりません。以下のような画面でブラウザの判定が×になるので使えないかもです。(Safari, Chrome両方)

※Macの場合、一応、対応ブラウザはsafariのみのようです。(e-Taxソフトでの指定があるのでブラウザの挙動に詳しくない方は無視しない方が良いでしょう。)

大体の方はスマホでマイナンバーカードを読み込めると思うので、そのやり方で指示に従って進めてください。マイナポータルのアプリが必須です。それに関してのインストールなどはこちらでは割愛します。

スマホで進めていくと利用者識別番号の発行の依頼ができます。依頼前の最後の画面です。(だったはず。)

その後すぐに、利用者識別番号が発行されます。

これで、e-TaxSP版(スマホ、タブレット用)にログインできるようになります。暗証番号を設定するまではマイナンバーカードでのログインとなります。

e-TaxソフトSP版にログインができたら、メインメニューで「利用者情報」→「利用者識別番号の通知・確認」に進みます。下にある、「暗証番号の登録・更新へ」を選択してパスワードを登録しましょう。

これが完了すれば利用者識別番号+暗証番号でログインできるようになります。

パソコンでログインしたい場合(e-TaxソフトWeb版)は次のやつをやってください。

e-TaxソフトWeb版を使えるようにしておきたい

こちらの手順に従ってください。「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」の申請はできませんが。

なお、Macの場合OSの言語が日本語でないといけないので注意してください。eTaxソフト(Web版)がブラウザで開かないみたいです。

(今になってようやくWeb版の内容が少しわかってきたが、これは今回はわざわざいれなくて良さそう?)

e-Taxソフトでの「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」の申請|WindowsPCの使用

ごちゃごちゃになる前に、e-Taxソフト関連の一覧はこちら

e-Taxソフトを使ってWindows+ICカードリーダで開業届を出したい場合はこちらのe-Taxソフトをダウンロードします。やり方に従ってダウンロードしてください。

「申告・申請等の作成」から「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」を作成していきます。一つずつ順番に作成していきます。(※すみません。最終的に僕はICカードリーダを持っていなかったので以降はスクショ撮るのを諦めました...)

途中ですが、例えば、以下は「個人事業の開業・廃業等届出書」を作成している時です。

税目を「所得税」にして作成する帳票で「個人事業の開業・廃業等届出書」を選んで作成するのと、「青色申告承認申請書(正式にはこの名前ではなかったかも)」を選んで作成するのと二回やります。一つずつしか作成できません。

このように、ICカードリーダーがなくてもそれぞれの申請書の作成までは可能なのですが、送信する前にそれぞれに著名をしなくてはならず、それにICカードリーダーが必要なので作ってもその先に行けない、というカラクリです。

私はこれらを作成後にそれに気づき断念せざるを得なかったのですが、windows PCとICカードリーダー(Amazonとかで数千円)を持っている方はここから「開業届」と「青色申告承認申請書」の申請が可能となります。

また、こちらでやる場合は、申請書の一部を自分で記載・選択しないといけないので、間違いがないように、最初に紹介したマネーフォワードクラウド開業届やfreee開業で作成したものと比較しながらやっていくのがおすすめです。

最後に

申し訳ないけど、e-Taxすごくわかりにくかった。こうやってまとめて初めて分かることもたくさんありました。

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