[基礎編]財務諸表(B/S, P/L, C/S)の理解の仕方について知らない奴が知らないなりまとめてた。「財務諸表は三角でわかる」レビュー付き。
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!!注意!!
こちらは個人の学習用のメモです。間違っていても責任は取りませんのでご理解ください。

たまに財務諸表のことを調べては忘れ、ということを繰り返すので少しは頭に残さないとなーと思ってた。そんな時、同僚から僕のような初心者におすすめの本を教わったので、購入して読んでみた。

これはそれを忘れないようにまとめた読書感想文みたいなものである。

今回、購入した本はこちら!

財務諸表は三角でわかる 数字の読めない社長の定番質問に答えた財務の基本と実践

財務諸表は三角でわかる 数字の読めない社長の定番質問に答えた財務の基本と実践/大久保圭太【1000円以上送料無料】

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まず、読む前の私のレベル感。過去に調べたことがある代表的なものだけ抜粋。30秒くらいなら説明できた程度。(逆にいうと、この本を読むと以下がよりわかるようになる)

  • 財務諸表(B/S, P/L, C/F)・・・中身の各項目や実際の使われ方、読み取り方についてはほぼ覚えていない。
  • 減価償却・・・意味と使われ方は知っているが、B/S, P/Lへの記載時期や関係性までは知らない。
  • 売上高→当期純利益までの流れ(なんという固有名詞のものが引かれる、足されるかを見たことある)・・・ただし、各ステップで具体的に引かれる費用の例や足される費用の例は何も知らない。

このくらいのレベルの知識だけでも持っている人は、あとは知らない固有名詞(例、売掛金、長期借入金などなど)に出会ったらその都度ネットで調べていけば最後まですんなり読める。

上記に関して、全く何の言葉も聞いたことない人が読むにはちょっと時間かかるかもしれない。

今回本を読んで新たに知ったこと

  • 財務諸表の各シートがどのような状態になれば理想なのか、を知らない。
  • B/S, P/Lと複式簿記との関係(複式簿記を資金・負債と収益・費用に区分したらそれぞれB/S、P/Lとなる。)
  • B/Sの項目内容(資産、負債、純資産の内訳、流動、固定の定義など)
  • 理想系のB/S
  • 作成する上での考え方、おすすめの戦略
  • C/S, CFの使われ方、書き方

ということで早速学んだことをメモしていく。

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財務諸表:B/S, P/L, C/S

B/S(貸借対照表、バランスシート)・・・ある時点での資産、負債、純資産の内訳をまとめたもの。会社の価値を測る時に目安に使われる。
P/L(損益計算書、プロフィットロス)・・・会社がどのくらい利益を出しているかを売上、費用、利益の観点でまとめたもの。
C/S(キャッシュフロー計算書、キャッシュフロー)・・・お金の流れを営業、投資、財務の観点でまとめたもの。一番お金の出入りの流れを見やすいもの。

資金繰り表

B/Sはある時点の結果でしかなく、次の月には大きく変わってしまうことがありえる。これだと、なかなか状況を把握しにくいことがあるため、資金繰り表を使うことがある。資金繰り表はほぼ、キャッシュフローと同じ。

資金表は、「経常収支」、「設備等収支」、「財務収支」で分けて作成されることが多い。

経常収支・・・収入例:売上、売掛金の回収など|支出例:人件費、社会保険費、家賃、税金など
→お金を回収できているか?連続赤字は注意!!
設備等収支・・・収入例:保険金解約など|支出例:機械など
→どう投資しているか?
財務収支・・・収入例:借入金(借金)|支出例:借金返済
→銀行や投資家などから調達できているか?

資金繰り表は、現預金ベースでこれがわかるため、キャッシュフローとほぼ同じで解釈可能。

経常収支・・・C/Fの営業キャッシュフロー(営業CF)
設備等収支・・・C/Fの投資CF
財務収支・・・C/Fの財務CF

調達→投資→回収の三角関係がB/Sにはある

B/Sの右上は「負債」。意味は調達。お金を外から借りたもので返済する必要があるもの。流動負債、固定負債があり、返すまでの期間が1年より短い(流動)か、長い(固定)かで別れる。流動負債の例は買掛金や未払金、固定負債の例は銀行への返済。

B/Sの左は「資産」。意味は投資。流動資産や固定資産がある。流動資産は1年以内に現金化可能なもの。固定資産は一番聞き馴染みがあるように、建物や機械、土地。

B/Sの右下は「純資産」。意味は回収。資本金(本人や投資家などからくるもの)や利益剰余金(当期純利益の積み重ね)。

流動比率=流動資産/流動負債:短期的な資金ショートを予測できる。

B/Sの左は上に記載の項目ほど大きく。上から:現預金→流動資産→固定資産。
右は下に記載の項目ほど大きく。下から:純資産(利益剰余金、資本金)→固定負債→流動負債

利益があるのにP/Lに出ないが、お金が減ることがある

設備などの買い物では減価償却を行うため、その年にお金を使ったとしても、その年のP/Lから全額が差し引かれることはない。これによって乖離が起こる。また、借金の返済は利益と関係ないが、利息の支払い(営業外費用)がある場合にそれはP/Lの費用に換算される。返済の場合は、返済がいくらで利息がいくらか、を知ってく必要がある。あとは、例えば売掛金などの営業CF。ある月に商品が売れても、実際にお金が入るのは翌月以降ということもある。この場合、利益は増えるがお金自体は(まだ)増えていないので、運転資金がない場合は黒字倒産もしかねない。

原価償却

減価償却はB/SからP/Lへ移っていく。最初は金使ったのに経費ならず、次からは金使っていないのに経費にあるため利益が減る。

これらのずれを表現するのがC/S。

例:パソコン20万購入。その年、投資CFにー20万円。(5年で償却する場合、)次の年のP/Lからー4万円。この時営業CFは影響を受けない。

B/S, P/L, C/S記載例

物売り

今月:商品を売るxx万円。P/L上は売上高に+xx万円。B/S上は売掛金(のちに改修する金)xx万円。

来月:xx万円回収。B/Sの現預金に+xx万円、売掛金ーxx万円。C/Sの営業CFに+xx万円。

在庫

今月:仕入れ代金を支払うxx万円減る。ただし、P/L上は原価になるのは、売った時。

営業CFを感覚的に知る

経常利益+減価償却費をやるとざっくり判断可能。

まとめ、感想、総評:財務諸表をちゃんと見せるために(もちろん、粉飾決済、過度な節税はNG)

時間軸の調整をすることで、P/Lは変わらないがB/Sが大きく変えることが可能。賢くできないと逆も然り。正直に作成するのだけど、賢く戦略的に立ち回ることで上手に見せることが可能だということを知れたのは大きい。

借金の良さもわかった。現預金が増やせないと支払い能力がなくなってしまうから黒字倒産してしまう。

そのほか、銀行が見ている諸表の部分や税理士が見ている部分などの事例がわかりやすく載っていた。

簡易な具体例しか扱われていない、かつ、財務諸表、B/S, P/L, C/Sそれぞれの中の項目の数字の動きをステップで図、表にしてあってすごく理解しやすかった。

1日あれば読破できるのもおすすめの理由になりそう。

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