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南米で国境をまたぐ際は基本的にバスを利用すると思うので、南米の長距離のバスの全貌について詳しく触れて行きます。

初めに、南米の長距離用のバスはすごーく快適です。

日本人だといわゆる夜行バスをイメージしがちですが、全く違います。それっぽいのも無くはないのですが、観光客は通常、グレードと安全性の良いバスを選ぶので、長距離移動で日本にあるような一般的なバスに乗ることはほぼないと思っていただいて構いません。

南米の長距離バスの種類と違い

バスの種類は主に三種類あります。これらはリクライニングの角度で決められています
国、バス会社によって若干分け方が違うこともあります。)

  1. カマシート
  2. セミカマシート
  3. 普通のシート

カマシート

これはスペイン語になると思うので「カマ」と言えば現地で通じます。カマシートはリクライニング角度が160°~180°です。値段は高いですが、快適さはマックスです。南米の地域移動では、バスに乗る時間が20時間や24時間など普通にあり得るので、そういう時はしっかりと睡眠を取るためにカマシートを選んでもよいと思います。

セミカマシート

セミカマシートはリクライニング角度が約140°~160°です。カマシートは人気ですぐに予約が入るため多くの方は「セミカマ」を選択することになります。角度は少し緩くなりますが、席の横幅はカマと変わりませんし、窮屈なことは全くありません。快適に寝ることができます。私は南米旅行のバスでの長距離移動の7~8割はセミカマでしたが快適な旅でした。

カマシート(160°~180°)がそもそもないバスも多いのですが、その時はここでいうセミカマをカマと呼んでいるときもあります。南米なので各バス会社でばらつきがあります笑。分け方が違うと上記したのはこの意味です。

普通のシート

表現がわからないので「普通の」としましたが、これは皆さんが想像しているような日本の夜行バスタイプの奴です。私が長距離で利用したのはペルーからボリビアの国境越えの際の一部とパラグアイのエンカルナシオンからシウダーデルエステの5~6時間の移動ですね。朝から乗ったので寝る必要がなく大丈夫でした。(各ページで紹介します。)

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バスってどんな感じなの?

南米でのバス全般について皆さんが気になりそうなことをまとめておきます。

荷物

どの国の長距離バスでも、荷物は乗る前にバスの荷物入れに入れ込めますので大丈夫ですが、到着までは中身を一切触れることができません。20時間などの長距離なので中に持ち込む荷物はしっかり考えておいてください。

荷物をバス下の荷物入れに入れる際は多くが係の人がタグ(紙)をつけて、同じナンバーが記載してある別のタグを引換券として渡してくれます。とは言っても、荷物を受け取る時にそのタグをチェックすることはほぼないので笑、保管しておく必要はないのですが念のため持っておきましょう。

また、カマ、セミカマのバス内に関しては基本的に一階は座席の上に荷物を置くスペースがないです。二階席は座席の上に多少の荷物を置くスペースがあります。私は使わなかったので関係なかったですが、使用を考えている方は注意しておいてください。

私は二つのリュックを常に中に持ち込んでいました。詳しくは次の事項に書きます。

席の配置

長距離バスは二階建てがほとんどです。カマとセミカマが両方ある場合は一階がカマで二階がセミカマの方が多いです。長距離バスは一人一人座席番号が決められているので確認してください。私はそれを知らずにアルゼンチン人の方とちょっと口論になりました。確認不足だった私が100%悪かったので反省です。。。

座席について下手な図説↓だけしておきます。詳しい写真が見たい方は、他の方のブログやバス会社HP、Google Mapsでバスターミナルを探した写真の欄から席が見れます。
(各ぺージでバスターミナルの地図を埋め込むのでそちらなどから参考にしてください。Google mapsの写真は権利上使えないため載せることができません。すみません、写真を撮っておくべきでした。)

バス全体図(一番右は席を横から見た図)

左二枚は、一般的な長距離バス内の構造です。トイレは一階と二階両方にあることもあります。先ほども言ったように、荷物置きのスペースは一階にはないと考えておいたほうが良いでしょう。進行方向右は席が一つなので一人旅の方には良いですね。夜中にトイレに起きる時に誰の邪魔にもならないです。(二席の外側はさすがに気を使います。)

一番右の図はセミカマ席を横から見た感じです。実際は前の人が席を全倒ししても問題ないスペースがあるのでそこは全く心配はいりません。私の図の問題です笑。

私はバックパックを二つとも中に入れて旅をしていました。大きいほう(50L)は足置きの下に何とか入りました。よく使うリュックは足置きの上において無理やり水平にしたり座席の横にも若干スペースがあるのでそこに置いたりしてまあ何とかうまくやっていました。

私がやったことをわざわざ書く必要はないですが、とりあえず。赤い場所にバックパックを置いてセミカマ席を無理やりカマ席のようにして寝やすい環境を作り出しました。

まあ何が言いたいかというと、荷物の置けない一階席でもバックの一つや二つくらいなんとかなりますよ!ってことです。ほんの参考程度に頭に入れておいてください。ちなみにスーツケースは置くスペースがないので中への持ち込みは厳しいと思います。

トイレ

旅で気を付けること(行動編)でも触れていますが、長距離バスでのトイレには期待しないでください。便座とトイレットペーパーはありますが、トイレットペーパーはワンロールだけが多くスタッフに頼みたくても夜中はそのスタッフが寝ていることもあります笑。(起こすのにためらいがない方は頼みましょう。)皆が使ってしまうと後半は紙がないです笑。また、手を洗う装置が壊れていることがほとんどで水が出ません。なんべい、やべい。

私の場合、歯を磨かないと嫌だったので500mlのペットボトルなどで何とかやりくりしたり、バスに乗る前に磨いたりしました。

基本的に国境越えの長距離バスは夜行バスになる(旅人は出発は夕方が多い)と思うので、乗る前にトイレに行っておいて寝て解決するという作戦もあります笑。

Wi-Fi

南米の多くの長距離バスの側面にはWi-Fi利用可能といった文字が並んでいますが、使えたためしがありません笑。リマからクスコ行の最初3時間くらいです。私が当たったバスが悪かったのかもしれませんが、バス内のWi-Fiは使えないと覚悟しておいたほうがいいでしょう。電子書籍とかをインストールしておいて本を読んだり、バスの天井に搭載されているスクリーンでスペイン語音声、英語字幕の映画を見たり(音はよく聞こえない笑)寝たり、、、して過ごしましょう。

電源コンセント(私個人の意見)

コンセントに関しては面白い発見をしました。大陸を南下するにつれてバスからコンセントがなくなっていきます笑。

個人の考えではペルーやボリビアってそこまで発展していなかったので近年長距離バスなどが普及して、みんながスマホを持つようになったこともあり?コンセントがつけられているのではないか、と思っています。

チリ→アルゼンチン→ブラジルでの長距離バスにはコンセントが一切ついていないので結構きつかったです。

各箇所バスターミナルでバスにコンセントがあるか聞きましたが、「そんなもん無いよ。」と返されました。なので、バスに乗る前にバスターミナルなどでガンガン充電しておいてください。

食事

長距離バスでは移動中に朝、昼、夜で時間帯によって食事をくれたり、お店に寄ったりするのですが、与えられる食事は特に美味しくありませんし、少量です。飲み物も食事以外は提供されることはないので、お菓子や飲み物は乗る前に必ず準備しましょう。

すぐ喉が渇く私の場合では1.5L~2Lの水があればどの距離でも対応できたと記憶しています(最長バス28時間)

商品販売に人が乗り込んでくる!?

これも結構面白いんですが、バスが長距離移動中に何かしらで少し止まった時とかにバス内に人が物を売りに来ます。「誰が買うねん!」ってなるんですけど、意外と買う人もいます。携帯の充電器やケーブル、おもちゃ、時には食べ物など種類は様々です。

関係ないですが、南米では車の信号待ちに各車を回って物を売る人や車の前で大道芸をしてお金をもらおうとする人など実に興味深い光景を見ることができます。

以上が南米のバスに関して主に知っておくべきことです。

長距離の移動を無駄にしないためには、バス内で何かやることを決めておくことをお勧めします!

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