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ある方から、アルゼンチンのブエノスアイレスでの被害情報をいただきましたので、シェアさせていただきます。(2017年12月)

被害内容は、「マスタード強盗未遂」です。

南米では意外と有名な犯罪なので知っておけば被害を未然に防ぐことができます。

ケチャップ、マスタード強盗とは?

まずケチャップ、マスタード強盗とは何かを簡単に説明します。

 

人通りの少ないところを歩いていると、見知らぬ人が突然「肩(もしくは服)に何かついてるよ!」と言ってきます。服を見るとそこにはケチャップやマスタードがついていて、その人が「取ってあげるよ」「拭いてあげるよ」「水をあげるからそれで取りな」といって誘ってきます。その会話中に荷物が盗まれたり、もしついていけば服を綺麗にしている途中で油断したところを狙って荷物を奪われたりという感じの手法です。(詳しくは地球の歩き方に載っています。)

 

知っておけば騙されることはないので、しっかりと頭に入れておいてください。間違ってもいうことを聞かないでください。無視してとにかく逃げることです。

被害情報の共有

先日ある方から、実際に被害を受けたとの連絡を受けたので、シェアしておきます。

日時

2017年12月上旬、午後5時頃

場所

五月広場の東側、カサ・ロサーダ(大統領府)とコロン公園の間のPaseo Colón通りを2ブロック南下し、Belgrano通りと交差した付近(付近地図は下)

地図はバス停になっていますが、実際の現場はこの付近です。上記場所

犯行手口、状況など

南方向を向いて、通りの左側(公園横)を歩いていた。

道沿いにある閉店の横を通った際、右肩辺りに何かぽつんと落ちて来た感じがしてそのまま歩いていると、左後方から5,60代のおばちゃんが話しかけて来て、左肩付近を指差される。

見てみると黄色い小さなシミ。

そのままティッシュで拭きながら歩いていると、おばちゃんが更に何か言って来て、背中を見てみると、腰に巻いていたパーカーに黄色い小さなシミがいっぱい飛び散っていた(新たにつけられたものかは不明)。

ここでマスタード強盗ではないか?と疑う。

おばちゃんに「シー、シー(わかった)。オッケー(大丈夫)」と言って前進するがおばちゃんは着いてきて、後方から何か話しかけられ「チッ、チッ、チッ(舌打ちみたいにして呼び止めようとする)」を繰り返えされる。

1ブロック進んだ所で通りの反対側に渡ろうとし、信号で一旦止まると、おばちゃんが「これで拭け」みたいに汚れた用紙の切れ端を渡そうとする。しつこいのでそれだけ受け取り、瞬間信号が青になり渡り始める。

おばちゃんが何を話しているのか正確にはわからないが、とおそらく水で洗えか、拭けという誘いで、中央分離帯のバス停のベンチの方へ誘導しようとするが、私は「ノー、マイ ホステル!」と進行方向を指差しながら、おばちゃんを無視して通りを横断した。

その後は振り返らなかったが、おばちゃんは着いて来ていなかったと思う。とりあえず前を見て早足でこの場を離れたので、仲間が側に居たかどうかはわからない。

以上、本人の証言を参考。

対策

何か不思議なことが起こった際はどこかの店へ逃げるか、とにかく人の多いところへ移動するべきです。

相手の誘いには何一つ乗らないようにしましょう。

備考

汚れた服を水で洗うような指示をするのは「地球の歩き方」にも記載されているようです。

現地の方曰く、彼らは水鉄砲のようなものでシミをつけてくるようで、荷物を盗んだ瞬間仲間が来て車で逃げるそうです。

上記に書いた現場は公園が横にあるものの、通りは人気の多い感じではなかったそうです。

このようなことはたくさんあります。大切なのは、「こういうことがあるんだ。」と知っておくことです。気をつけてくださいね!

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