会社員しながらパートナーと共にアドレスホッパーになるまでの「こんなことならアドレスホッパーならなくてもよかったかも」な話
Pocket
LINEで送る

こんにちは!

むっくです。

将来的には海外を拠点に置き世界中どこにいても生活できるようになりたいなぁ〜と超安易に考えている2021年1月現在、28歳のサラリーマンです。

世界中(日本中)を常に移動しながら生活をする方々は「アドレスホッパー」と呼ばれ、最近よく聞くようになりましたね。アドレスホッパーである彼らは、特定の拠点(家)を持っていないので、適当に泊まる場所を見つけて生活しています。

去年まではアドレスホッパーというワードを知っている人は少なかったと思いますが、皆さんご存知のとおりこんなことになっちゃったので、今では実際にアドレスホッパーを始める方が増えました。私の知り合いにも、単身・一人でアドレスホッパーをしている方々はいらっしゃいます。

そうはいっても、夫婦二人でなど、誰かパートナーと一緒にアドレスホッパーしている方々はほぼいません。このような場合、だいたいどちらもフリーランサーをしているなど、そもそも自由な生き方ができているカップルがほとんどだと思われます。(あくまで、私個人の見解です。)

では、パートナーと二人でアドレスホッパーをしている方々の中でも、二人ともが会社員である、なんてことはあるでしょうか。現実にはいらっしゃると思いますが、このような事例はネット上でもほぼ見当たらないことから、おそらく無茶苦茶レアなアドレスホッパーの例だと思われます。

私はそのかなりニッチなアドレスホッパーに入ったわけですが、ここまでくるのが相当大変だったので今回は私が経験した会社員二人でアドレスホッパーをやるときに"お金があってもなかなか解決できなかった問題"をご紹介しようと思います。まぁ、私は金は持ってはいないんで「仮にお金を持ってたとしても解決できなさそうな問題」って言い方が正しいかもです。

これからパートナーと二人でアドレスホッパーやってみたい!って方には参考になるかと思います。

だいたい二人でアドレスホッパーなんて無理ゲーなんだよ

そもそも、世界中を移動しながらどこにいても生きていけるようになるためには、家無しで生活する術(移動生活・共同生活に慣れる、精神的にも慣れる、など)を身に付けておかなければなりません。

特に、コロナ様がこの世界に舞い降りてからはテレワークが普及し、「もうどこに住んでもよくね?家いらないんじゃね?」と思う方々も増えたかと思います。私ももともと、将来、場所に関しては自由にいきたいと思っていたため、そう考えている一人でした。

しかしながら、私には一緒に生活するパートナーがいます。さらに、私たちは二人とも会社員です。

想像に難くないと思いますが、この状態でアドレスホッパー 、つまり、特定の居住地を捨てて常に移動しながら生活していくにはかなり厳しい条件がいくつも存在します。正直、人によっては無理ゲーに近いです。

ここでは、今後二人でアドレスホッパー をしたい方向けに、金で解決するには難しい条件を挙げてみましたので行動に移す前に二人で話し合っていただければと思います。「私も会社員だけど、アドレスホッパーやりたい!」って方の参考になるかと思います。

  • そもそも会社員は出社しないと行けなくね?問題
  • 一人なら住む場所はありそうだけど、二人一緒だときつくね?問題
  • 普通に相手(パートナー)と意見合わなくね?問題

細かい話を挙げればまだまだたくさんありますが、私がパッと思いついたのはこれくらいです。

そもそも会社員は出社しないと行けなくね?問題

コロナ様が地球に進出してきてから、我々人間の世界にはテレワーク(在宅勤務)が普及したかのようにメディアでは謳われていますが、それでも、完全に(毎日)テレワーク・在宅ができる人ってまぁ少ないと思います。

私はIT系の会社に勤めているのでその界隈しか推測できませんが、IT系だとベンチャー企業は環境を整えやすいので完全在宅している方も多いのかなと思っていますが、逆にある程度の規模のある会社だと完全にテレワーク実施というのはまだできていないのではないかと思います。最低でも週一出社しています、といった会社は多いでしょう。仮に今はできていても、コロナが落ち着いたら出社してくださいね、といったことになるかもしれません。

まぁこんな感じで、そもそも一人のことを考えても、会社員である限り、「出社しないといけないかもしれない」という考えは捨てれません。

これがパートナ(夫婦や恋人など)と一緒だと、二人のことを考えなければならず結構きついです。

すごく単純に考えて、一方の会社が完全在宅をできるようになるか、ならないかが50%だとしても二人だと掛け算になるので、二人ともが完全在宅ができるようになるのは25%の確率になっちゃいます。実際は、こんな確率で計算できないのですが、それでも、二人ともが完全在宅できるようになるには時間がかかる・簡単なことではないのはおわかりいただけると思います。

私もパートナーを持つので上の例と同じようになったのですが、私たちの場合、まず、私の会社が運良く完全在宅に切り替えてくれました。これは本当に運が良かったです。多分、社員の多くから完全在宅のほうが都合が良いみたいな意見が出たのかも知れません。たまたまです。

一方、私のパートナーの会社はどうかだったかと言うと、在宅勤務可どころではなく「毎日出社必須で、切り替える予定もない。」とのことでした。

はい、完全にダークな会社ですね。あえて、黒とは言わないでおきましょう。

これに対して、私はどうしたのかというと、、、

パートナーを転職させました。

聞こえは無茶苦茶悪いですがw、このような会社ですからパートナーも転職したいとはずっと思っているようでしたし、私個人としては、今がむしろベストなタイミングかも知れないと思いました。当時は一気に在宅を始める会社が増えていましたし、狙い目かなと考えたからです。

もちろん、二人の合意のもとであるし、パートナーしては「アドレスホッパー になるかならないかはおいといて、在宅勤務できるならそれが良いかも。」とのことでしたのでむしろ喜んでいた、といった感じで、実際は他にもいくつか議論はありましたが、私たちの場合はなんとか「パートナーの転職」で結論が出ました。

会社近辺で行うアドレスホッパーを除いて、一般的にいろんなところを移動しながら生活するようになるには、毎日在宅勤務が必須です。また、二人とも完全在宅になるためには、「二人ともの会社が完全在宅OKになるのをひたすら待つ」か「完全在宅の環境が整ったところに二人とも移る」の選択を取らざる得ません。

金では解決できなかった一つ目の問題がこれでした。

一人なら住む場所はたくさんあるけど、二人だと見つからなくね?問題

ずっと移動して生活していくので、その都度で滞在場所を確保しなければなりません。ぶっちゃけ一人部屋とかは、Booking.comやAirbnbなどを見れば秒で見つかりますが、二人部屋でかつリーズナブルな部屋は見つけるのはかなり厄介です。

これに関しては、稼いでいれば金で解決できるっちゃできますが、それを解決できるほどの金を持っている方は多分二人でアドレスホッパーをやろうとしないか、そもそもこんな記事読まないと思いますので、その点は除きます。めっちゃ高い金を出せばホテルとか別に泊まれるんですけど、それは私たち(一緒にしてごめんなさい)のような一般人の選択肢には入らない、ということですね。

なので、「家賃に払う額を今と変えることはできない」という前提だと二人で滞在できる部屋というのは簡単には見つからず、長期的にきついと思われます。

また、残念ながら、子供がいるとかなり厳しいかと思われますので、早くパートナーとの子供を持ちたいなと考えている方もやめた方が良いと私は思います。

では、見つけるのが難しいって、なぜ難しいのでしょうか?ここでは、男女二人でアドレスホッパーしたい例で考えてみました。

ベットが二人分ある場所が少ない

まず、ベッド問題です。

「シングルベッド一つでもなんとかなるやろ。」

流石に無理かと思います笑。

これは私が睡眠だけはちゃんと取りたい人だからこの様に感じるだけかも知れませんのでいろんな考えがあるかとは思いますが、身体的なリスクをとってまでこの選択をするのはお勧めできません。もちろん、パートナーと二人で話し合って、寝袋を活用したり、数日の我慢だからと納得したりとかなら良いかも知れませんが、しっかり相手と話し合う様にしましょう。

大体の人が、ダブルベッドやシングルベッド×2を選択するとは思いますが、これを満たす部屋は見つかりにくいです。ベッド以外の条件は何も気にしない方々は幾分かマシかも知れませんがそれでも物件の数は多いとは言えないです。

なので、二人とも会社員でアドレスホッパー をやる場合の滞在先探しは、まず、ベッドを選択してから探してみましょう。

「えっ、泊まるところ無くね?」ってのを経験することになるかとは思いますw

部屋が超絶狭くても気にしない方々なら見つかりやすいかもしれませんが、都会だと机も椅子もテーブルも無いみたいなのもザラにあるので気をつけてください。

部屋・キッチンなどが狭すぎる

日本の賃貸は部屋自体や、キッチンがもともとエグいくらい狭いですよね。

二人分のベットがある部屋を見つけても、ほとんどの場合、それのせいで部屋がかなり狭くなっていますので、部屋やキッチン・収納スペースは想像しているよりも狭いということを覚えておきましょう。

もう完全にミニマリストになってますな人たちやほぼ毎日外食する人たちはこの問題には直面しないかもしれませんが、二人で生活となるとどっちともミニマリストで、かつ毎日外食でいい、金もあるし、なんてパターンはそうそう無いでしょう。

私たちの場合、どちらも根っからの性格が物を捨てられないNonミニマリスト(デブマリストと名付けました)なのでかなり苦労していますwww。

特に女性はどうしても荷物が増えやすいかと思いますし、収納スペースも狭いことがほとんどなのでストレスを感じてしまうかも知れません。それでもアドレスホッパー の良さに重きを置けるかはあなたたち次第です!

完全な余談ですが、まだ始めたばかりの私たちの荷物はこれでした↓w

初のアドレスホッパー開始時

笑ってください。言い訳すると私たちの場合、準備期間が少なくて消耗品もたくさん持っていたのでこんな量ではした。最初の移動は軽トラ使っています。(次も必要そうですがw)

まぁ流石にこれ毎回やるのは無理なので徐々に断捨離できると信じています。

在宅できる様な机・椅子が用意されていることが少ない

例えば、シングルベッド二つのホテルで机や椅子が二つ用意されているところってどれだけあるでしょうか。

ほとんど見かけないですよね。

また、民泊でも、そもそも机と椅子が用意されているところが多くはないと思います(地方だとあるかもですね!)。私が今滞在してる場所は一つも無いです。なので、TVボードを使用したり、ベッドの上に段ボール置いてやったりなど、なんとかやっていますw色々理由があってこの部屋を選ばざる得ない状況でした。

二人でアドレスホッパー をする場合は、二人とも在宅勤務をするでしょう。二人とも在宅勤務だと、同じ部屋での会議には気を使うし仕事もしにくいですね。どちらかがカフェとかに行く選択を取らなければならないかもしれません。

会社員二人でのアドレスホッパー は、この様なことになるだろうということは考えておかなければなりませんので、ベッドに加えて、仕事をできる環境(机や椅子)があるのか、も大事な要素になってきます。

この様な条件をいくつも考えようとすると、本当に見つからないです。なので、本当に必要な設備だけを決める必要があります。

普通に相手(パートナー)と意見合わなくね?問題

何を隠そう、一番きついのがここに当たります。というか、これ以外の問題は実際は屁のようなものです。

私たちがアドレスホッパーを始める上で、私が一番きつかったのはパートナーを説得することでした。会社員二人でアドレスホッパーをやることってメリットの数に対するデメリットの数が半端なく多いんですよねwメリットは長期的なことであることが多いと思います。

パートナーを説得できるかどうかは完全にあなたの話術にかかっています。

私の場合は、幸い、どちらも海外に留学・旅行をしたことがあり将来的にも海外に移住しようとしていることもありますし、もう何年もずっとシェアハウスを移り住んできたので相手の抵抗がまだ少なかった方だと思っています。それでも、何回も口論になりましたし、相手から繰り広げられる多数のデメリットに対して、こっちは毎回数少ないメリットで対抗しないといけないので大変でしたw

死ぬまでにいろんなところにいけるし、そのあとで、一番良いと感じたところに定住すれば良い、とかミニマリストになることの良さとか。。。相手のためになることをたくさん考えてみてください!!

自分の人生だけ考えてはダメなのが難しいところです。アドレスホッパーをすることでパートナーにどんなメリットがあるのかをちゃんと理解してもらわなくてはなりません。興味ない人からしたらアドレスホッパー なんて異常です。意味不明です。なんで毎回移動せなあかんねん。ってなります。そりゃなります。

まぁこんなこと言っている私も相当パートナーには我慢してもらっていますけどね。ありがたいです。来年には諦められてアドレスホッパー を止めることになるかも知れませんがその時は仕方ないと思っています。

スポンサーリンク

なぜそこまでして二人でアドレスホッパーやりたいのか

こんな感じで、二人でアドレスホッパーとして生活を始めるまではまぁ大変でした。なので、「アドレスホッパーはよっぽどじゃない限りやらんほうが吉ですw」と言いたいですが、それだけではつまらないので、一応なぜそこまでしてアドレスホッパー をやることにしたのかだけ。

もともと考え始めたきっかけとしては、「世界中どこにいても生きていけるようになりたいから」でした。

単純に、世界中を旅できること自体に憧れますし、あとは、将来的に日本の定住にそんな期待できない、メリットを感じなさそうということもあります。ちなみに私は将来、海外(英語圏)に移住し永住権を取得する計画も進めています。

世界中で生きていくためには、家無しで生活する術を身に付けておく必要があると思っています。私自身、バックパッカーの経験や国内外でのシェアハウス経験が多数あったので、移動しながらの生活にそこまで抵抗がなく、アドレスホッパーをやるなら今しかない(若いうちしかない)と考え実行することにしました。コロナが来てくれて仕事が全面的に在宅勤務に切り替わってくれたことで決意しました。

歳をとってから、世界中を旅しながら生活し始めると多分かなりの金が必要になり、ストレスも受けやすいと思いますが、先にメンタル面や生活の仕方に慣れておけばコスト的にもフットワーク的にも軽くなれると考えていて、将来場所に関係なく生活したい私の場合は、今の段階でアドレホッパーをやっておくことにメリットしかないと考えています。

とは言っても、普段使わない荷物を全部捨てて、必要なものだけを持ってちょこちょこと移動しながら生活することは良さそうに見えて、いきなり始めるのはまぁきついです。私の場合は、直近3、4年間だけでもシェアハウスに住んでおり、かつてバックパッカーの経験もしていて、現在の持ち物もそんなに多くないし、移動して生活することには若干慣れているとはいえど、私のパートナーは私ほどではありません。

それでも、パートナーも旅行は好きですし、色々と飽きっぽい性格なのでアドレスホッパーは絶対合っていると思っています。それを今のうちに知ってもらいたい。そして、いつか二人でいろんなところを回りながら生活できたらいいな、という思いを強く伝えました。

まぁ他にも理由はありますが、こういう身体を動かす系のチャレンジは若いうちに経験しておいたほうがいいと思っています。50歳くらいになってようやく「さぁ〜アドレスホッパー やるか!」はかなり楽しそうですが、身体は正直に反応するでしょう。

また、最悪、アドレスホッパーをしていて自分に合わなかった時に定住の生活スタイルに戻るのは多分簡単です。ただの賃貸なんて腐るほどあるので場所をどうするか決めるだけですから。あれですね。夜型を朝方に戻すのはきついけど逆は簡単、みたいな。。。ちょっと違うか。

アドレスホッパーのメリットとしては、ミニマリストになれるってのもありますかね。私は物欲はそんなないものの物を捨てること自体がめんどくさいと感じてしまうタイプなので部屋には色々とものがあります。物捨てれない症候群を矯正する意味でもアドレスホッパーはいいです。自分の所持品を全て頭に入れてそれがどこにあるか全て把握している状態は頭もスッキリしていろんなことの効率が上がる様な気がしています。

最後に

生活スタイルの選択肢はたくさんあるでしょうから一概にはいえませんが、二人とも会社員しながらアドレスホッパーは、始めるまでもそうですが始めた後も意外と辛いことも多いです。考慮しないといけないことがたくさんあり面倒でもあります。私の場合は3月以降の家がまだ決まっていませんw。

でも、私の場合はこれによって将来世界中どこにいても生きていけるようになる、という目標に少し近づきましたし、このような経験をしている人なんて世界に少ししかいないと考えると面白い人にもなれそうですね。

同じ境遇の方がそんなにいられるとは思いませんが、もしいらっしゃいましたら是非連絡してください。いろいろとパートナーの愚痴を言い合いま、、、良き物件の話や問題点の解決など情報交換をしましょう!

もちろん、単独でアドレスホッパー しているよ!という方でも嬉しいです。色々と教えてください!

スポンサーリンク
おすすめの記事