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2019年9月15日(日本時間)。今年、3月に現役を引退しました、イチロー選手。そのイチロー選手が、本拠地シアトルで挨拶を行いました。イチローさんがこのような盛大な場で、英語でスピーチをするのは2005年最多安打を記録した際以来の2回目?みたいで、とても思いの詰まったスピーチとなっています。

私は全く野球に詳しくはないのですが、イチローさんがシアトルに行ったのは、今の私と同じ歳の時であったようです。また、同じ日本人としてイチローさんを見習うところしかないので、この場を借りてスピーチの内容を理解するとともに、せっかくなので英語勉強しようと思いました。

イチローさんのスピーチ原文

まずは以下をお聞きください。

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スピーチ全英文+和訳

※多少、私の勝手な推測の言葉尻も入っていますが、お許しください。
※個人的見解なので100%訳を信じるのはよろしくないかもしれませんが、ある程度、英々辞書やいろいろな方の訳も見て、自分なりに一番合ってそうだと思った訳にしています。間違いに気づいた方は是非教えてください!!!

Thank you. I am so nervous.
ありがとう。私はとても緊張しています。

OK, let’s do it.
OK。さぁ、(スピーチ)始めましょう。

Dee [Gordon], Yusei [Kikuchi], no crying tonight. No crying.
ディー(ゴードン)、雄星(菊池)、今夜は泣くなよ。泣くんじゃないぞ。

This is a happy occasion. When I retired that night in Tokyo, I had an incomplete feeling because the great fans of Seattle could not be there. Tonight I want to express my appreciation to you for your touching support over the years. When I came to Seattle in 2001, no position player had ever come from Japan before. The one you got was 27 years old, small, skinny and unknown.
この(スピーチの)場は幸せな機会です。私が、あの夜、東京で引退した時、私は不完全な気持ちでした。なぜなら、シアトルの素晴らしいファンたちがあそこにいることはできなかったからです。だから、今夜私は、あなた達が何年も私をサポートしてくださったことへ感謝したいと思います。
私が、2001年にシアトルにきた当時、(野手として)日本から来た選手は一人もいませんでした。あなたたちが得た(シアトルの球団、ファンの皆さんがみた)のは、27歳の小さくて、やせ細った、知られてもいない選手だったのです。

You had every reason not to accept me. However, you welcomed me with open arms and you have never stopped, even when I left and came back. I was so grateful for the chance to return in 2018 and the reason is you fans.
あなたたちにとっては、私を受け入れる理由なんて、一つもありませんでした。しかし、あなたたちは、両手を広げ、一切止めることなく私を迎え入れてくれました。私が球団を一度離れた時も、そして、再度戻ってきた時さえもです。
私が2018年にシアトルに戻る機会を得た時は、本当に嬉しかったです。その理由はあなたたちファンがいたからです。

Thank you Seattle. I also appreciate the fans across America who supported me in New York, Miami, and even in many places as a visiting player. Baseball is truly a national pastime in America and I was so happy to play in front of the people who love and respect the game so much.
ありがとう、シアトル。また、ニューヨークやマイアミ、その他多くの場所でも、ビジターとしての私をサポートしてくれたアメリカのファンの皆さんに感謝しています。
野球は、間違いなくアメリカの国民的娯楽の一つです。そして、私は、その野球を愛し尊敬している人々の前でプレイできたことを大変幸せに思います。

It has to be an honor to play baseball with and against some of the greatest competitors I have ever known. They inspired me to raise my game to a higher level.
私が生涯で知った(出会った)、何人もの偉大なライバルたちと一緒に、時には対抗して野球をできたことは誇りに違いありません。彼らは、私の試合がよりレベルの高いものになるように私を感化させてくれました。

Now, I have the pleasure of spending time with these young and talented players who will bring the franchise a championship.
今、私はこれらの若く、才能を持ち、優勝を導くであろうプレイヤーとともに時間を過ごすことができ、嬉しいです。

Despite the language and culture gap, not to mention an age difference, of 20 years, I enjoy being around them because I feel their passion for the game I love is genuine. As I look back to my career, if there’s anything that gives me pride, it is that I overcame the daily challenges and I have an equal passion for each day, from the first one in 2001 to the last one in 2019.
言葉や文化、言うまでもなくの年齢の違い20年にも関わらず、私は彼らの周りで楽しんでいます。なぜなら、私は、私の愛する野球への彼らの情熱が本物であると感じているからです。
私の野球人生を振り返ってみると、もし、何か私に誇れるものがあるとしたら、それは、私が、2001年の最初の日から、2019年の最後の日まで、日々の挑戦に打ち勝ち、毎日同等の情熱を持っていた、ということでしょう。

As we enter the final days of a long season, every player should remind himself what does it mean to be a professional. These last days are just as important as the first ones and all those in between. Every day you need to go about your business with the same passion. That is the greatest gift you can give to your performance and to the fans who come to enjoy this special game.
長いシーズンの最終の日々に入るにつれ、全選手が「プロとは何か?」と言うことを自分自身に思い起こさせなければなりません。これらの最終期間は、最初の期間と間の期間と全く同じくらい重要なんです。毎日、あなたは同じ情熱であなたのビジネスを始める(野球に対処する)必要があります。これがあなたのパフォーマンスやこの特別な試合を楽しみに来てくれたファンの方々にとって、あなたが与えることのできるもっとも素晴らしいギフトとなるのです。

To the Seattle Mariners organization, I am forever grateful to you for giving me the chance to play the game I love in the city I have come to love. Thank you also to my family for your endless support.
シアトル・マリナーズの皆さん、私は、私が大好きな野球を、来かった街でプレイするチャンスをくれたあなたたちに、生涯感謝します。そして、絶え間ないサポートをしてくれた私の家族にも感謝しています。

Now, let’s play baseball.
さぁ、プレイボール!

感想

いやぁ〜、、、なんでしょうね。。。素晴らしい!言葉が出ないですね。
私は、イチローさんに関しては、「プロフェッショナル仕事の流儀」でくらいしかまともにみたことはありませんが、プロ意識がずば抜けていますね。

自分と比較してもしょうがないんですけど、一生懸命、自分が信じた道を死ぬほど努力して貫き通す、この姿をみてたら、自分の努力なんて大したものではないですね。笑

もっと頑張ろう!!

英語的に気になったところ

Lesson1|APPRECIATE

Tonight I want to express my appreciation to you for your touching support over the years.
今夜私は、あなた達が何年も私をサポートしてくださったことへ感謝したいと思います。

ー解釈ー
今夜私は、あなた達に、あなた達が何年にも渡ってサポートしてくださったことへの感謝を表現したいと思います。
→今夜私は、あなた達が何年も私をサポートしてくださったことへ感謝したいと思います。

express my appreciation
私の感謝を表現する→感謝したいと言う意味ですね。

express my appreciation to you
あなた達に対して感謝したい

express my appreciation to you for your touching support
あなた達に対して、あなた達がサポートしてくれたのことに感謝したい

I also appreciate the fans across America who supported me in New York, Miami, and even in many places as a visiting player.
また、ニューヨークやマイアミ、その他多くの場所でも、ビジターとしての私をサポートしてくれたアメリカのファンの皆さんに感謝しています。

I appreciate someone do(doing)
→someoneがdoしてくれたことに感謝する

こちらはLesson3で詳細書きましょう。

参考記事

appreciateの意味は5つ!感謝以外の使い方も習得しよう!

Lesson2|EVERY, NOT TO ~

You had every reason not to accept me.
あなたたちにとっては、私を受け入れる理由なんて、一つもありませんでした。

ー解釈ー
あなたたちは、私を受け入れないための全ての理由を持っていた。
→あなたたちにとっては、私を受け入れる理由なんて、一つもありませんでした。

勉強になる面白い表現ですね。直接的な強い否定表現(You didn't have ~, You had no ~)にせず、動詞を肯定にして、相手(You)を否定しない雰囲気を漂わせた文にしているように見えますね。(考えすぎ?)

Lesson3|ACROSS

I also appreciate the fans across America who supported me in New York, Miami, and even in many places as a visiting player.
また、ニューヨークやマイアミ、その他多くの場所でも、ビジターとしての私をサポートしてくれたアメリカのファンの皆さんに感謝しています。

ー解釈ー
この文の訳が私にとっては一番解釈が難しかったかもしれません。。。まだまだですね。
visiting playerってのが何なのかわからなったのが原因でしたが、調べてみるとビジター(アウェー)のことみたいですね。

Lesson3より
appreciate someone do(doing)
→someoneがdoしてくれたことに感謝する

また、acrossは「横断する」がメインの意味(参考記事参照)であることから

「私は、ファンが、アメリカを横断してくれたことに感謝する」となりますが、who ~でファンがどんなファンなのか説明しています。
→私は、ニューヨークやマイアミ、その他多くの場所で私をサポートしてくれたファンが、アメリカを横断してくれたことに感謝する
→私は、ニューヨークやマイアミ、その他多くの場所(アメリカを横断するほどの距離)へ、ファンがわざわざ来てくれて、私をサポートしてくれたことに感謝する

as a visiting playerに関しては今も正直100の自信はないですが、meにかかっているものだと思います。
→私は、ニューヨークやマイアミ、その他多くの場所(アメリカを横断するほどの距離)へ、ファンがわざわざ来てくれて、ビジター(アウェーで戦う選手)としてプレイした私をサポートしてくれたことに感謝する

イチローさんのニューヨーク・ヤンキース時代や、マイアミ・マリーンズ時代のことをおっしゃられているのでしょう。

参考記事

acrossの意味と使い方(例文付き)

Lesson4|THANK ~ TO ~ FOR

Thank you also to my family for your endless support.
絶え間ないサポートをしてくれたあなたたちの家族にも感謝しています。

皆さんからしたら大したことではなかったかもしれませんが、you, myfamilyとか入ってて、?となったので自分のために書いておきます。

Thank you to my familyなので、you = my familyですね。なので、そのあとのyour endless supportのyourも「my familyの」となりますね。

最後に

実際の英語を聞いたり、読んだりする際は上記のような流れで解釈はしないですよね。なんとなくで、大体の意味が分かれば良いです。ただこうやってちょっと分析してみるとわかることがありますね。日本語でも一回聞いただけでは理解できないことありますもんね。

かなり久々に英語勉強しました。。。マジで忘れてる。。。

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